三菱UFJフィナンシャル・グループ優先株式の処分について

平成18年 5月23日
預金保険機構

理事長談話

(優先株式の処分について)

1.

今般、三菱UFJフィナンシャル・グループから、金融機能の早期健全化のための緊急措置に関する法律(早期健全化法)に基づき整理回収機構が保有する下記優先株式について、普通株式への転換及び転換後の処分の申出があった。

2.

当該申出については、当機構が平成17年10月に公表した「資本増強のために引受け等を行った優先株式等の処分に係る当面の対応について」に基づき検討したところ、

  • 金融機関の経営の健全性
  • 国民負担の回避
  • 金融システムの安定性
の観点から見て特段の問題が認められないことから、早期健全化法で求められている早期処分の原則に基づき、これに応ずることが適当と判断し、本日、整理回収機構の転換権の行使及び処分の承認申請に対して承認を行ったところである。
3.

転換後の普通株式の処分については、同社が買い受けることとしており、当該買付けに対当させるべくToSTNeT‐2(終値取引)により売却する予定である。

○ 対象優先株式の概要

名称 三菱UFJフィナンシャル・グループ
第八種優先株式 第十種優先株式
発行総額 6,000億円 3,000億円
発行株式数 200,000株 150,000株
発行価額相当額 1株につき300万円 1株につき200万円
現保有額 279億円 3,000億円
現保有株式数 9,300株 150,000株

○ 普通株式への転換の概要

転換総額 279億円 1,787.14億円
転換する優先株式数 9,300株 89,357株
転換価額(比率) 転換価額1,693,500円 転換比率1.826
転換により発行される
普通株式数
16,474株 163,165株
(注 1) 転換の結果、合計179,639株の普通株式を取得する。
(注 2) 1株に満たない端数部分については、各々の優先株式につき会社法の規定(第167条第3項)に基づき金銭が交付される。

○ 普通株式売却の概要

売却対象株式 三菱UFJフィナンシャル・グループ普通株式
売却株式数 179,639株(注)
売却手法 ToSTNeT-2(終値取引)による
売却価格 1株につき1,530,000円
売却日 平成18年5月24日

(注) 第三者の売却により、一部または全部の売却が行われない可能性がある。

○ 普通株式転換・処分後の各優先株式残額

第八種 第九種 第十種 第十二種
0億円
(6,000億円)
1,594億円
(3,000億円)
1,212.86億円
(3,000億円)
167億円
(2,000億円)
2,973.86億円
(14,000億円)

注:括弧書きは、当初注入額

問合せ先

預金保険機構 金融再生部
        TEL    03-3212-6020

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