国際預金保険協会(IADI)第9回年次総会・国際コンファレンス等の模様

平成22年11月12日
預金保険機構

預金保険機構は、2010年10月24日~28日に、IADI(国際預金保険協会)注1)の第9回年次総会注2)、国際コンファレンス等を東京(ハイアットリージェンシー東京)で開催しました。海外52カ国/地域の80機関(預金保険関係機関、IMF等の国際機関、大学等)から約130名、また当機構、当局(金融庁・財務省・日本銀行等)、国内関係機関、国内大学、メディアを含め約110名、合計約240名が参加しました。

注1)国際預金保険協会(IADI:International Association of Deposit Insurers)は世界の預金保険関係機関(61カ国・地域の62機関)が加盟する国際協会であり、2002年に設立されました(本部:バーゼル・スイス)。

注2)IADIにおいては、加盟国がホストする形で毎年総会を開催しています。

(1)第9回IADI年次総会

10月28日に開催された「第9回IADI年次総会」では、業務執行委員会議長・メンバーの選挙が行われるとともに、2009-2010年年次報告書、監査済財務諸表、外部監査人の任命、2010-2013年ビジネスプラン、2010/2011年修正予算、2011/2012年予算見通しなどが承認され、決定されました。

また、年次総会では、IADIの2011年の優先課題として、①G20において宣言されている透明性のある国際的な評価の重要性を重く受け止め、将来的にはFSAP: Financial Sector Assessment Program(金融システム評価プログラム)を用いながら、IMFなど関係機関と協力・協調を進めていくこと、②IADIのコア・プリンシプルの評価手法の完成を急ぐことなどが挙げられました。

なお、2010年の預金保険機関賞は当機構が受賞しました(過去の受賞国:2009年トルコ、2008年米、2007年ブラジル、2006年カナダ、2005年台湾)。

参考:

10月24日(日)小委員会
13:00-17:00 小委員会
10月25日(月)常設委員会
08:30-12:30 各常設委員会
12:30-14:00 (昼食)
13:30-18:30 各常設委員会
10月26日(火)業務執行委員会・地域委員会
08:30-12:00 第31回業務執行委員会
12:30-14:00 (昼食)
14:00-16:00 各地域委員会
17:00-18:00 IADI会長と業務執行委員以外のメンバーとの対話
10月28日(木)第9回IADI年次総会
14:30-16:30 第9回IADI年次総会
16:30-17:30 業務執行委員会

(2)国際コンファレンス

総会の一環として、10月27~28日に開催された「国際コンファレンス」では、海外預保機関幹部クラス、国際機関(IMF等)、国内関係機関(財務省、金融庁、日銀等関係者)、国内外大学の専門家も交え、「金融セーフティネットの展望と将来像:危機後のあり方」をテーマに掲げて開催しました。

コンファレンスでは、開会式で、預金保険機構・田邉昌徳理事長代理*)、金融庁・和田隆志政務官、財務省・吉田泉政務官、日銀・西村清彦副総裁、IADIグルーンバーグ会長(米FDIC副総裁)の挨拶に続き、国際通貨研究所・行天豊雄理事長の基調講演が行われました。

その後、①定額保護への移行、②国有銀行の再民営化、③コア・プリンシプルの評価メソドロジー、④新しい規制・監督と預金保険の役割を各テーマとする4つのセッションで活発な議論が交わされました。また、金融危機からの出口を見据えつつ今後の金融セーフティネットの在り方や将来像も議論されました(セッション毎のテーマやスピーカーは下記のとおり)。

コンファレンスを通じて、以下の点が確認・強調されました。

預金保険機関が、預金者を保護する機関から金融システムの安定化を担うセーフティーネットプレーヤーの一員へと変化している。
預金保険機関の現在の課題は、危機対応(全額保護)から平時(定額保護)へのスムーズな移行である。
実効的な預金保険制度の為のコア・プリンシプルが、グローバルスタンダードの一つとして金融システム評価プログラム(FSAP)に取り入れられる為、評価メソドロジーの確立は重要である。

2010 IADI Annual Conference   October27-28, 2010   Hyatt Regency Tokyo, Japan

プログラム:

10月27日(水)
国際コンファレンス「金融セーフティネットの展望と将来像:危機後のあり方」(1日目)
09:00-10:30 開会式

挨拶
預金保険機構:田邉理事長代理
金融庁:和田政務官
財務省:吉田政務官
日本銀行:西村副総裁
国際預金保険協会:Gruenberg会長

基調講演
行天理事長(国際通貨研究所)

10:30-11:15 (集合写真)
11:15-13:00 セッション1:全額保護から定額保護への移行

モデレーター:Mohammed Al-Ja'fari:ヨルダン JODIC
Jean Pierre Sabourin:マレーシア MDIC
Howard N.H. Wang:台湾 CDIC
John Chikura:ジンバブエ DPB
Jorge A. Chavez-Presa:メキシコ IPAB
質疑応答

13:00-14:15 (昼食)
14:15-15:45 セッション2:(実質または一部)「国有化」した銀行の再「民営化」

モデレーター:Jerzy Pruski:ポーランド BGFP
Alex Kuczynski:英 FSCS
Ridvan Çabukel:トルコ SDIFT
Bakhyt Mazhenova:カザフスタン KDIF
質疑応答

15:45-16:15 (休憩)
16:15-17:35 セッション3:実効的な預金保険制度のためのコア・プリンシプルによる預金保険制度の評価方法

モデレーター:Vijay Deshpande:米 FDIC
David Walker:カナダ CDIC
David C. Parker:IMF
Josef Tauber:チェコ DIF
H.N. Prasad:インド DICGC
質疑応答

10月28日(木)国際コンファレンス(2日目)
09:00-10:35 セッション4:新しい金融規制・監督制度の展望と預金保険の役割

モデレーター:Brian Davies:カナダ CDIC
吉野直行:慶応大学
Fred Carns:米 FDIC
András Fekete-Győr:ハンガリー NDIF
質疑応答

10:35-11:05 (休憩)
11:05-12:20

遠藤俊英:金融庁
Paul Tattersall:豪 APRA
Yangig Cho:韓 KDIC
Andrew Campbell:英リーズ大学
質疑応答

12:20-12:35 閉会の辞:波多野預金保険機構理事

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