「実効的な預金保険制度のためのコアとなる諸原則」(コア・プリンシプル)に基づく各国預金保険制度の評価について

平成23年4月28日
預金保険機構

金融安定化フォーラム(現・金融安定理事会)が2008年4月に公表した金融危機に関する報告書において、各国当局が預金保険制度に関する国際的な原則に合意するよう提言したことを踏まえ、2008年7月、国際預金保険協会(International Association of Deposit Insurers:IADI。以下IADIと記載)及びバーゼル銀行監督委員会(以下、バーゼル委員会)は、国際的に合意された預金保険制度の基本原則を作成することに合意。「実効的な預金保険制度のためのコアとなる諸原則(以下、コア・プリンシプル)」を作成し、2009年6月に公表しました。

(参考) コア・プリンシプルは、以下18項目により構成されています。
  預金保険制度に関する公共政策の目的の明確化
  モラル・ハザードの抑制
  預金保険者の任務
  預金保険者の権限
  預金保険者のガバナンス
  金融制度セーフティネットを構成する他の機関との関係
  クロスボーダー問題
  預金保険制度への強制加入の必要性
  付保範囲
  全額保護から定額保護の預金保険制度への移行
  預金保険者の財源・資金調達
  国民への周知
  主要な法律問題
  銀行破綻の責任者への対処
  早期発見・適時介入及び破綻処理
  実効的な破綻処理プロセス
  預金者への預金の払い戻し
  資産回収

コア・プリンシプル公表の後、IADI、バーゼル委員会を含む関係機関において、コア・プリンシプルを各国の預金保険制度を評価するために使用することとなりました。これを受け、IADI、バーゼル委員会、欧州預金保険フォーラム、欧州委員会、国際通貨基金及び世界銀行の共同作業により、「実効的な預金保険制度のためのコアとなる諸原則(コア・プリンシプル)・準拠状況評価のための方法」が2011年1月に公表されました。

同文書による各国の預金保険制度評価の方法としては、①預金保険機関による自己評価、②IMFや世銀による、例えば金融セクター評価プログラム(Financial Sector Assessment Program: FSAP)等の一部としての預金保険制度の評価、③コンサルティング会社等、民間の第三者による評価、④他の預金保険機関によるピアレビュー等、を想定しています。

評価方法の内容について概略すると、各国における、マクロ経済の安定、健全な銀行制度、金融セーフティネットを構成する機関のガバナンスの健全性等、実効的な預金保険制度のための「前提条件」について記載した後、各原則に基づいて各国預金保険制度を評価する際の評価基準について説明しています。評価基準のセクションでは、それぞれの原則について、各国預金保険制度がコア・プリンシプルに準拠しているかの評価対象とされる「必須基準」と、各国当局等が自国の預金保険制度を自己評価する際、より実効的な預金保険制度とするために改善が必要な分野を確認するための、「付加的基準」を掲げています。

なお、外部により評価を行う際には、各プリンシプルについて、a)準拠(Compliant)、b)概ね準拠(Largely Compliant)、c)実質非準拠(Materially Non-Compliant)、d)非準拠(Non-Compliant)、e)非適用(Not Applicable)、の5段階で行うこととされています。

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